SVシーズン1使用構築
どうも、えりちかです。
SVシーズン1において、最終6位という結果を残すことができたので、構築詳細と、シーズン1の振り返り記事を書くことにしました。
使用構築
最終日のみ使用した構築となります。
※レンタルは公開しない予定なので、使用したい方は自身で育成をお願いします。
※サーフゴーのテラスがゴーストになっていますが、飛行で使用していました。
構築の組み方
1シーズンポケモンに時間を費やしてきたが、結局どんな戦術・並び・型が強いのかを理解しきれなかったため、単純に性能が高いと感じたポケモンを並べて潜ることにした。
パーティ内訳(採用順)
※この章では個体概要と配分意図のみの記載とする。
@電気玉
テラスタイプ:鋼
特性:負けん気
性格:慎重
実数値(努力値):215(236)-138(20)-125(196)-x-126(+36)-113(20)
技構成:ドレインパンチ 憤怒の拳 ステルスロック 投げつける
配分意図
A
S
- 最速ドドゲザン抜き
H-B
H-D
- 特化ドラパルトの眼鏡「シャドーボール 」を確定耐え(〜212)
テラスタイプ:飛行
特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り
実数値(努力値):191(196)-178(+60)-116(4)-x-121(4)-131(244)
技構成:テラバースト 地震 羽休め 竜の舞
配分意図
H:16n-1で最大値
A:残り
S:+1状態でドラパルトを抜けるラインより1つ速い
@風船
テラスタイプ:飛行
特性:黄金の身体
性格:図太い
実数値(努力値):191(196)-x-154(+60)-153-111-115(84)
技構成:祟り目 ゴールドラッシュ 電磁波 自己再生
配分意図
H:16n-1で最大値
B:11n
S:最速ドドゲザンを抜いているカイリューを抜いているかもしれない程度
@お盆のみ
テラスタイプ:フェアリー
特性:鮫肌
性格:陽気
実数値(努力値):183-182(252)-116(4)-x-105-169(+252)
配分意図
なし。
@食べ残し
テラスタイプ:鋼
特性:浮遊
性格:臆病
実数値(努力値):167-x-111(4)-177(252)-110-165(+252)
技構成:悪の波動 ラスターカノン 身代わり 挑発
配分意図
なし。
@気合の襷
テラスタイプ:氷
特性:新緑
性格:陽気
実数値(努力値):151-162(252)-91(4)-x-90-192(+252)
技構成:トリックフラワー 叩き落とす 不意打ち テラバースト
配分意図
なし。
個体解説(採用順)
■採用意図
SVシーズン1環境における、ステルスロック撒きに求められる要素が以下になり、それらを最も満たしていそうだと感じていたため。
そこそこある耐久と持ち物とあわせて、1と2を満たしているように見えるが、最終日はテラスを切ってワンパンを狙ってくるプレイヤーが多く、安定感に欠けていた。
補足
初手置きするときは、ワンパンされないようにテラスを切ることも視野に入れていた。
例)ドラパルト対面、ドラゴンテラス眼鏡「りゅうせいぐん」読み鋼テラス切り など
また、ワンパンされる場合のほとんどはテラスを切られた場合だが、「テラス権を切らせたから良い」という考え方は、普通に数的不利を背負ってダメージレースに勝てないため、現時点では否定的である。
■雑感
テラスタイプ
初手投げするポケモンなので、初手に出てきやすいドラゴンタイプに耐性を持たせることが可能になる鋼にした。
特性
最初に起点系のコノヨザルを使用した際は「やる気」にしていたが、相手も特性を認知しているので、催眠系の技をコノヨザルに選択されることがなく、「シャドーボール 」「じならし」「威嚇」などにアドバンテージを見込める「負けん気」にした。
技構成
「ステルスロック」と「投げつける」は確定で、初手に出てきやすいマスカーニャやドラパルトに打ち合える「ドレインパンチ」「憤怒の拳」を採用したが、この構成だと電気玉を投げつけた後の起点回避が単体で行えないため、「アンコール」もしくは「挑発」を採用するべきであると感じた。
持ち物
コノヨザルを使用した当初、お盆のみを持たせた「じならし」搭載型を使用していたが、以下の理由で微妙だと感じていた。
- 「じならし」は一時的なS操作技でしかなく、一度引かれると素早さが戻ってしまう。
- 「じならし」→「ステルスロック」しかできず倒されることがそこそこあり、仕事量が少ないシーンが目立った。
1を克服するため、「電気玉」を投げつけることにした。
今期は、初手性能が高いポケモンの大半が素早さが高かったので、実質機能停止まで追い込める麻痺は非常に強力であった。
麻痺さえ入ってしまえば、裏でいくらでも処理ができるので、容易にステルスロックを撒く判断ができるのがとても良かった。
ついでに後から採用したサザンドラの「身代わり」+「悪の波動」とも相性が良い。
一方、マスカーニャやデカヌチャンなどの「叩き落とす」持ちに対しては投げつけることができないことがほとんど(「ドレインパンチ」の返しを意識して「じゃれつく」を打ってくるマスカーニャもいたので、平気で「投げつける」を選択する試合もあった。)なので、そこだけ注意が必要である。
■採用意図
採用しない理由がないと感じる程にどの型を使っても強力であるため。
■雑感
テラスタイプ
「竜の舞」+一致「テラバースト」が強力であると考え、飛行にした。
特性
「マルチスケイル」一択。
技構成
「テラバースト」「竜の舞」は確定。
「地震」は、鋼タイプへの遂行速度を上げるために採用した。
「羽休め」は、「ゴツゴツメット」とあわせて相手の削りを行える技として採用していた。
Bに努力値を割いていないが、ドドゲザンなどは後出し→羽連打で回復が間に合い、「ゴツゴツメット」で削り切ることができる。
持ち物
シーズン中盤に「神速」「地震」「竜の舞」「羽休め」のカイリューを使用していたときに感じたことが、1舞するだけではとにかく火力不足であることであった。
それを克服するために、以下のアプローチを検討していた。
- 耐久に厚めに努力値を割き、2舞できるようにする。
- 何らかの火力サポートをすることで火力不足を補う。
1は、「炎の渦」+「アンコール」カイリューが台頭したこと、シーズン中盤はトリック持ちが多かったことから没になった。
よって2のアプローチをすることになったが、結果として以下のようなメリットがあった。
- ドドゲザンやマリルリに出して、「竜の舞」→「羽休め」連打により、+1カイリューが残った状態でゴツメダメージで削り切ることができる。
- 同系統の「竜舞」+「神速」カイリューにゴツメを触れさせ無理やりマルチスケイルを剥がし、こちらの飛行「テラバースト」圏内に入れることができる。
- 対面からマスカーニャの襷を剥がし、「竜の舞」を積むことで素早さ関係を逆転して倒すことができる。
一方で、ステルスロックを撒いてくるプレイヤーが多く、「厚底ブーツ」も検討余地があると感じた。
■採用意図
こちらも採用し得ポケモン。
パーティに入れておくことで、カバルドンなどの展開系ポケモンを初手置きさせづらくさせられたり、変化技にリスクを与えることができる。
■雑感
テラスタイプ
地震を透かせる「飛行」で採用していたが、「ノーマル」とかでも良い。
特性
一択。
技構成
個人的に、どんな型でも「自己再生」は採用したいと考えている。
採用当初は「悪巧み」を採用し、崩しを担ってもらおうと考えていたが、最後の最後は選出したい相手に全くマッチングすることがなかった。
選出したら最低限サポートが行えるであろうと考え「電磁波」、電磁波と相性の良い「祟り目」、最高打点として「ゴールドラッシュ」で使用した。
持ち物
ゴツゴツメットをカイリューに持たせている手前、サーフゴーの持ち物に関しては何でも良かったが、「神速」と「地震」しかないカイリューを止められるため「風船」にした。
「弱点保険」も面白いと感じている。
■採用意図
この環境では、ガブリアスも高速アタッカーとして括られ、打ち合い、崩しともに優れていると感じたため。
補足
環境にいる多くのガブリアスは起点作成型か拘り型であり、非マルチスケイル状態のカイリューが居座ってきたり、何ならカイリューが後出しされることもあったので、それらを裏目させる「剣の舞」+フェアリー「テラバースト」型であったが、そもそもガブリアスの剣の舞を考慮するプレイヤーが少ないこともあり、結構刺さりは良かった印象。
■雑感
テラスタイプ
ドラゴンタイプを無効にでき、「テラバースト」がドラゴン抜群になる「フェアリー」。
特性
一択。
技構成
「地震」は確定。
低速の並びを無理やり崩す「剣の舞」、ステルスロックとあわせてカイリューを倒すための「テラバースト」。
「逆鱗」は打たないだろうと考え、自身も起点作成を行える「ステルスロック」を採用。
結果として、パーティ全体で相手の水ロトムの処理が面倒に感じたため、「逆鱗」を採用した方が良かったかもしれない。
持ち物
「お盆のみ」を持たせることで、マスカーニャのトリックフラワー×2を大体耐えてくれる。
「気合の襷」は、ガブリアスほどの耐久があればほとんど発動しないと考えている(選出してドラゴンタイプと対峙した際は基本テラスを切る立ち回りをしていた)ので、後述するマスカーニャに襷を持たせることにした。
■採用意図
数は少ないがドヒドイデやブラッキーを絡めたサイクルを崩せる駒として採用。
補足
このポケモンは最終的には受け系統以外の構築にも投げていた。
コノヨザルの電気玉から後発し、削りを行いながら、相手のカイリューやウルガモスに上から「挑発」を選択することで、自身で突破もしくは裏のカイリューの起点にしていたが、この立ち回りが非常に強力だった。
※「蝶の舞」を持っているウルガモスはサザンドラより遅いと仮定していて、上から挑発が通る試合がほとんどであった。
また、天然3種相手に対して強く出られるのも評価点であった。
■雑感
テラスタイプ
対ドラゴンへの耐性を持たせられる「鋼」。
特性
一択。
技構成
一致技の「悪の波動」、フェアリータイプへの打点としての「ラスターカノン」高耐久ポケモンに対しての「身代わり」までは確定。
@1は「挑発」か「悪巧み」との選択にあると考えているが、「火炎放射」+「瞑想」型のハピナスを倒せる「挑発」での使用。
持ち物
「身代わり」と相性の良い「食べ残し」。
■採用意図
対面性能が高いことに加え、コノヨザルが初手に高火力アタッカーを誘い、それらに打ち合ってもらうために採用。
■雑感
テラスタイプ
カイリューやガブリアスに4倍テラバーストを打つための「氷」。
特性
技構成的に「変幻自在」である必要がないため、「新緑」。
技構成
「トリックフラワー」「叩き落とす」「不意打ち」は確定。
今回は、「テラバースト」を採用していたが、構築全体で「テラバースト」持ちが3匹いたため、「けたぐり」や「挑発」で使用する方が良かったと感じている。
そもそも「テラバースト」を打った試合は1試合もありませんでした。
持ち物
マスカーニャの特性を生かし、単体性能を引き上げる「気合の襷」一択。
総評
最終6位を達成したが、結果に見合う構築、立ち回りをできたとは感じていない。
今シーズンの取り組み方として、まず第7世代のシーズン1での失敗を想起した。
その時の失敗は、「メガガルーラを信じて疑わなかった」ことであり、その反省から、強いと思ったポケモンは片っ端から試していくアプローチを心掛けていた。
しかし、予想を遥かに上回る環境の動きから、最終日まで強い並び、勝てそうな動きを考えることはできず、「なんか勝てた」「なんか負けた」みたいな対戦が多かったと感じた。
最終日までに何となく感じていたことは、「初手ドラゴンタイプミラーの技選択運ゲーがしょうもない」ことと「初手の出落ちを避けることが、最低限の勝率確保につながる」ことの2点で、少なくともそのどちらもある程度は避けることができたのが、難しい環境でも結果を残せたことに繋げられたと思う。